広く浅くいろいろと。話がとぶとぶ、あちこちに。

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落下する夕方 落下する夕方
江國 香織 (1999/06)
角川書店

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梨香は8年いっしょに暮らした恋人の健吾から、突然別れを切り出される。部屋を出ていっても梨香を心配して3日おきに電話をかけてくる健吾。それをこばむこともできず、現実を受け入れられないまま梨香は静かに日々を過ごしていた。
ある日、別れの原因になった健吾の好きな女、華子が梨香の部屋に訪ねて、心ならずも同居することになる。最初はとんでもないと思っていたのになぜか追い出すこともできず、華子の不思議な存在感に引きこまれていく。

この華子という女、最初はすごく不快でイライラしながら読んでいたんですがw、徐々に梨香といっしょに受け入れている自分に気づきました。
「常識」というものがまったくないようで、そうでもないような、なんとも不思議なこのキャラクターを、いとおしくもあり、うらやましくもあり。共感すら持つようになっていきました。
予想通りの結末には、どんでん返しのない失望感より、おさまるべきところへおさまった安堵感の方が多かった気がします。
読み始めて3日目に読み終わったのですが、健吾に別れを告げられる冒頭部分はずっと前の出来事のように感じました。読みながらまさに梨香と一緒に心の旅を経験した気分でした。
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