広く浅くいろいろと。話がとぶとぶ、あちこちに。

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2007年に読んだ本(和書)〜その1からの続きです。

カラフル ☆4個
著者:森絵都
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4167741013

そして、以下はすべて東野圭吾の本です。
退院後、術後の傷の痛みやら、その後始まった治療の影響で定期的に具合が悪くなったりで、ただでさえたいしてなかった集中力がさらになくなって、まず原書が読めない、邦訳の児童書すらなかなか読みすすめられない日々が続きました。
そんなとき、入院中に読んだ東野圭吾の「殺人の門」がやけに読みやすかったことを思い出して、ほかの東野本を読んでみたら、これがびっくりするくらいするすると進んだんですよね。
それで、しばらく東野圭吾ばっかり読んでたら、いつのまにかほかの本も読めるようになってきました。
そんなわけで、東野圭吾本は、わたしにとってリハビリ本でした。

出版社別にリストアップします。

講談社

放課後 ☆3個
ISBN:978-4061842519
殺人の動機に、イマイチ納得できなかった。

宿命 ☆4個
ISBN:978-4061854444
実はこれが一番好きです。

仮面山荘殺人事件 ☆3.5個
ISBN:978-4061859661
すごいどんでん返し。

変身 ☆3.5個
ISBN:978-4061856981
読んでる途中はすごーく怖かったけど、ラストは胸が熱くなりました。

どちらかが彼女を殺した ☆3.5個
ISBN:978-4062645751
読み終わって愕然としました。


光文社

白馬山荘殺人事件 ☆3.5個
ISBN:978-4334711221
読み終わってゾクッとしました。

11文字の殺人 ☆3個
ISBN:978-4334712549


角川書店

殺人の門 ☆3個
ISBN:978-4043718047
「もう、この人(主人公)は……」とあきれながら、嫌気がさしながらも、ついつい続きを読んでしまう感じです。


文藝春秋

手紙 ☆3.5個
ISBN:978-4167110116
最後、主人公が決断したことに涙しました。


集英社

分身 ☆3個
ISBN:978-4087485196

以上。


去年読んだ本で、レビューを書けなかったものです。
評価は、
☆1個……ぜんぜんダメ
☆2個……イマイチ
☆3個……まあまあ
☆4個……よかった
☆5個……すばらしい
ほかに忘れてるのもあるような気もするけど、一応。

Lovers〜恋愛アンソロジー ☆3個
著者:安達 千夏, 江國 香織, 川上 弘美, 倉本 由布, 島村 洋子, 唯川 恵, 谷村 志穂, 横森 理香, 下川 香苗
出版社:祥伝社
ISBN:978-4396331221

Friends〜恋愛アンソロジー ☆3個
著者:安達 千夏, 江國 香織, 倉本 由布, 島村 洋子, 下川 香苗, 谷村 志穂, 前川 麻子, 唯川 恵, 横森 理香
出版社:祥伝社
ISBN:978-4396332433

バッテリー 1〜3巻 ☆3個
著者:あさのあつこ
出版社:角川書店
ISBN:1巻978-4043721016
    2巻978-4043721023
    3巻978-4043721030
映画化までなった作品ですが、わたしはダメでした。
中学1年にしてはキャラ設定が大人っぽすぎるし、野球に関する描写も主人公の年齢の割りに大仰すぎて、逆にリアリティを感じられませんでした。
多分マンガなら、受け入れられると思うんですが。
3巻で挫折しました。

文字色そのときは彼によろしく ☆4個
著者:市川拓司
出版社:小学館
ISBN:978-4094081602
映画は恋愛中心でイマイチだったけど、こっちは家族愛、友情の方が際立っていておもしろかった。

デセプション・ポイント 上下巻 ☆3.5個
著者:ダン・ブラウン
翻訳:越前 敏弥
出版社:角川書店
ISBN:上巻978-4042955085
    下巻978-4042955092
意外な人が犯人だろうとは思ったけど……、やられた、って感じです。

ブルーバック ☆3.5個
著者:ティム・ウィントン
翻訳:小竹由美子
出版社:さ・え・ら書房
ISBN:978-4378007960

川かますの夏 ☆3個
著者:ユッタ・リヒター
翻訳:古川まり
出版社:主婦の友社
ISBN: 978-4072561201

涙のタトゥー ☆3.5個
著者:ギャレット・フレイマン・ウェア
翻訳:ないとうふみこ
出版社:ポプラ社
ISBN:978-4591098462

レアといた夏 ☆4個
著者:マリー・ソフィ・ベルモ
翻訳:中村悦子
出版社:あかね書房
ISBN:978-4251041951

エラゴン 遺志を継ぐ者〜ドラゴンライダー 1〜3巻 ☆3個
著者:クリストファー・パオリーニ
翻訳:大嶌 双恵
出版社:ヴィレッジブックス
ISBN:1巻978-4789729581
    2巻978-4789729598
    3巻978-4789729604

ドラゴンライダー2 エルデスト〜宿命の赤き翼 上巻 評価なし
著者:クリストファー・パオリーニ
翻訳:大嶌双恵
出版社:ヴィレッジブックス
ISBN:978-4789727082
上巻のみ読んで息切れ。
こういうファンタジーって、自分向いてないのかも、と思っちゃいました。

アル・カポネによろしく ☆4個
著者:フェニファー・チョールデンコウ
翻訳:こだまともこ
出版社:あすなろ書房
ISBN:978-4751522035

リアルワールド ☆3.5個
著者:桐野夏生
出版社:集英社
ISBN:978-4087460100
暗い気持ちで読み進んでいたけど、最後の手紙に救われた思いでした。

緋色の記憶 ☆3.5個
著者:トマス・H・クック
翻訳:鴻巣友希子
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4167218409
重い重い作品でした。
ラストはある意味衝撃的。

私が殺した少女 ☆2.5個
著者:原りょう
出版社:早川書房
ISBN:978-4150305468

赤い手袋の奇跡 ギデオンの贈りもの ☆4個
著者:カレン・キングズベリー
翻訳:小沢瑞穂
出版社:集英社
ISBN:978-4087734546

野生の呼び声 ☆3個
著者:ロンドン
翻訳:深町眞理子
出版社:光文社
ISBN:978-4334751388

ブリジット・ジョーンズの日記 ☆3個
著者:ヘレン・フィールディング
翻訳:亀井よし子
出版社:978-4789713153
映画の方がおもしろかった、かな。

彗星物語 ☆4.5個
著者:宮田輝
出版社:文藝春秋
ISBN:978-4167348137
特別大きな出来事が起こって、状況が劇的に変化するわけではなく、小さな出来事の積み重ねで家族のつながりが増していくところがよかった。
好きな作品です。

R.P.G ☆3個
著者:宮部みゆき
出版社:集英社
ISBN:978-4087473490

その2に続く
Little DJ―小さな恋の物語 Little DJ―小さな恋の物語
鬼塚 忠 (2007/03)
ポプラ社

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タイトル:「Little DJ−小さな恋の物語」
著者:鬼塚忠
出版社:ポプラ社
出版年:2007年
ISBN:9784591097243

入院前、入院中読了してまだここに上げてない本はたくさんあるんですが、あえてこれを先に載せちゃいます。
記憶が新しいうちに(f^^)

難病を患った少年が入院先の病院でDJになり、多くの患者に勇気を与え、勇気をもらい、そして初恋も経験するというお話。
映画化も決まっているそうですね。
とても暖かい作品で、療養中のわたしには特に染み入る部分もありました。
ありがちな展開かな、と思わせる部分もあるけど、事実をもとにした物語だそうです。
どのへんまでが事実なのか、気になります〜。
ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編
村上 春樹 (1997/09)
新潮社

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ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編
村上 春樹 (1997/09)
新潮社

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ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編
村上 春樹 (1997/09)
新潮社

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読み終わったのはいつのことだったか……(遠い目)
書こうと思ってそのままになっていて、内容も忘れかけてます(・・;)

すごい不思議な物語でした。
結局それはどういうことなんだろうっ、って思いながら読み。
ラストにたどりついても知りたいことを明確に知ることはできなかった感じでした。
でもおもしろくなかったか、というとそういうわけではないです。
読み終わって、余韻が残るというより、映像が頭から離れない感じでした。

上巻の最後のエピソードは、夢に出てくるくらい怖かった。
文字を読んでいるとは思えないくらいリアルでした。
鹿鼎記 1 少年康熙帝 鹿鼎記 1 少年康熙帝
金 庸 (2003/08/26)
徳間書店

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 揚州の妓女の息子、韋小宝は、なまけものでけんかは弱く、口は悪いが要領はいい。ある日、ふとしたことから反清復明組織、天地会にあこがれる茅十八の命を助けることになる。そして満州一の勇士と評判のオーバイと腕比べをするという茅に、小宝はムリを言って自分も連れていってもらう。
 北京へ向かう道中に立ち寄った飯屋で、小宝は数人の力士に勝手にけんかをふっかけ、茅は半ば仕方なく手を合わせるが、たまたま居合わせた老宦官、海老公に捉えられ、二人は紫禁城へと連れていかれる。
小宝は、ひどい喘息をわずらう海老公に、飲み過ぎると命もあぶなくなるという薬をこっそりと盛り、騒ぎに乗じてお付きの少年宦官を刺し殺す。
 命は助かったものの、目が見えなくなってしまった海老公は、小宝を宦官だと思いこむ。小宝はその隙に茅を先に逃がし、自分も逃げようと思うがなかなかチャンスがなく、心ならずも少年宦官のふりをすることになった。
 なんとかごまかしながら宦官のふりをして宮中で暮らす小宝は、自分と同じような年頃の少年と知り合いになり、毎日腕比べをする。小宝は海老公から、少年はその師匠からそれぞれ武芸の技を教わりながら手を合わせるうちに、二人の間に友情が芽生える。
 しかし、その少年こそ清の皇帝、康熙帝だった。


1984年の香港のテレビドラマ「鹿鼎記」の原作です。
アンディ・ラウとトニー・レオンが主役♪
この武侠小説は、香港で何度もドラマ化されているのですが、アンディ&トニー編のそのドラマがけっこう人気が高いらしく。
そのDVDが、リージョンオール、英語字幕付きノーカットで発売されるってんで、つい予約してしまいました(f^^)
ところがこんなの、日本語字幕で見てもなかなか理解できない類のものなので、せめて原作を読んでおこうと思って読み始めました(*^.^*)エヘッ

このたいそう減らず口の、なんともずる賢いクソガキがトニー・レオンがやった役らしく、イメージ浮かばないなあと思ったり。
ドラマでどの程度クソガキ度を出しているのか、ということも興味深く。
そしてアンディは康熙帝の役で、それはけっこう合ってるかも☆、と思ったりしながら読みました。
主役が、トニー演じる韋小宝で、こいつがしつこいようだけど、けっこうな憎たらしいガキで(笑)、そのせいか、武侠小説というより、なんだか痛快時代劇ってテイストが強く。
けっこう普通に笑える描写も多く、なかなかおもしろいです。

ところが、これ8冊あるんですよね(苦笑)
ちょっと遠い目になったりもしますw

ハチミツとクローバーfilm story ハチミツとクローバーfilm story
落合 ゆかり、羽海野 チカ 他 (2006/06/28)
集英社

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マンガを原作に映画化した『ハチミツとクローバー』のノベライズです。原作はいっさい読んだことがなく、アニメも一回だけ、しかも数分だけしか見たことがありません。
スピッツの「魔法のコトバ」が主題歌ってことにひかれ、映画を見にいこうと思い、その前にノベライズ読んどいたら心理描写とかわかりやすいかな、と読んでみました。
読んでみて、「ああマンガだな」って感じですね。
なんかセリフとかわざとらしい。
直前に読み終わったのが、しっかりした文体の「ブレイブ・ストーリー」だったから余計そう感じたのかも。
「ブレイブ……」がファンタジーなのにリアリティーあるのに対し、こっちは現実の話なのに、まったくリアリティーが感じられませんでした。
美大生の5人の話ですが、森田ってのが「天才」とは書かれてても、天才っぷりは文章からちっとも伝わってこない。単に思い上がったやなヤツとしか思えないし。
全体的には、マンガとして読めば、マンガの世界として考えれば、まあありかなとも思えました。
映画のレビューを読むと、原作はもっと肉付けがしっかりしているらしいし、もっと丁寧な背景があれば、おもしろいのかも。
そして、映画の出来のせいもあるかもしれないけど、やっぱり文章もうすっぺらい感じがしました。
読んですぐ映画を見たけど、映画にプラスアルファされる描写なんてほとんどなかった気がします。
以前、『ライフ・オブ・デビッドゲイル』のノベライズを読んだけど、そっちは映画を見ただけではわかりにくい描写もかなり丁寧に書かれてあったような。
「ハチクロ」云々の前に、やっぱり、宮部みゆきの後に、コバルト文庫じゃ落差がありすぎだったかなあ、というのが感想ですね。
ブレイブ・ストーリー (上) ブレイブ・ストーリー (上)
宮部 みゆき (2006/05/23)
角川書店

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ブレイブ・ストーリー (中) ブレイブ・ストーリー (中)
宮部 みゆき (2006/05/23)
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ブレイブ・ストーリー (下) ブレイブ・ストーリー (下)
宮部 みゆき (2006/05/23)
角川書店

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小5の三谷亘(ワタル)は成績はそこそこの、ゲーム好きの男の子。父親に似て何事も理屈でものを考えるタイプだが、自分の考えにイマイチ自信が持てず、相手にずばり言い返せない弱さも持っている。仕事が忙しい父は帰宅が夜中になることも多いが、母はそんな父に不平をもらすこともさほどなく、家庭内は平穏だった。
ところがある日、父は好きな女性と結婚するため、突然家を出ていってしまった。最初は母の味方だった父方のおばあちゃんも、だんだん離婚は仕方ないと思うようになり、ぜったいに離婚を認めないと意地になる母はだんだん精神的に追い詰められていく。突然わきおこった両親の離婚話にショックを受けただけでなく、大人同士の醜い争いを目の当たりにした亘の心もだんだん不安定になっていく。
とうとう、思いつめた母が亘を道連れにガス自殺をはかった。助けてくれたのは、「凄いヤツ」と噂の転校生、芦川美鶴(ミツル)だった。いつも亘に対し見下したような態度の美鶴だったが、一度近所の「幽霊ビル」の中で6年の問題児グループにからまれていたところを助けられたことがあったからだ。美鶴はこれから「幻界(ヴィジョン)」にある「運命の搭」に行き、自分の運命を女神様に変えてもらうのだという。美鶴は実の父親に母と妹を殺された過去を持っていた。亘にも、両親の離婚という歪んだ運命を変えたいなら、幻界に行き運命の搭を目指せと言い、「旅人の証」であるペンダントを手渡す。運命の搭への道のりは厳しいものだが、だれにも頼ることなく、一人で目指さなくてはならないと、美鶴は言う。

自分の中で考えて、一人で結論を出し、勝手に離婚を決めたワタルの父親の行動は理不尽だと思うし、悪夢を見ながら自分の体を傷つけてしまうほど追い詰められてしまうワタルがかわいそうで、できるなら離婚は回避され、元にもどってほしいと願いつつ読んだ一巻でしたが、それでも「運命の搭」の女神に頼めば運命が変わる、などどいう設定はどうなのだろうか、と思いました。キャラ設定もしっかりして、描写も丁寧で読み応えのある文体ですが、やっぱり子ども向けのファンタジーなのかと。けれど、本格的に幻界での旅が進むにつれ、だんだん考えが変わってきました。
水人族のキ・キーマやネ族のミーナという旅の仲間に出会い、さまざまな経験を通して精神的に成長していくワタルの姿がたくましく、ほほえましい。旅をあきらめてしまった元旅人の今の姿に触れたり、手段を選ばず自分の道を着き進むミツルのやり方を見て、迷いながらも「運命とは」「生きるとは」何かを考えながら旅を続けるワタルを応援せずにはいられません。
ファンタジーではあるけど、しっかりした現実感がありました。読みながらキ・キーマやミーナといっしょに旅している気分にもなり、大人も十分楽しめるストーリーだと思いました。
クリムゾンの迷宮 クリムゾンの迷宮
貴志 祐介 (1999/04)
角川書店

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藤木芳彦は、ある日地球上とは思えない異様な光景のなかで目覚めた。なぜそんなところにいるのは、まったくわからない。眠る前の数時間の記憶がまったくなかった。かたわらあるのは水の入った水筒とブロック型栄養食品と、携帯ゲーム。ゲーム機のスイッチを入れると液晶画面にメッセージが現われた。「火星の迷宮へようこそ」明らかに自分に宛てたものであり、現実にロールプレイングゲームを開始することを示唆するものだった。
そのとき、自分以外の人間がいることに気づく。若い女性で、藤木に声をかけられて驚き、あわてて転んでしまったため彼女のゲーム機は壊れてしまった。名前は大友藍、藤木と同じでいつのまにかこの場所に連れてこられたらしかった。
翌日、仕方なく二人は第一チェックポイントへと向かう。

殺し合いをも余儀なくされるゼロサム・ゲームに、知らぬ間に参加するはめになったという設定に、相当な残酷な描写も覚悟して読み始めましたが、直接的な描写は思ったよりもずっと少なく、ある意味自分には読みやすかった気がします。
間接的な描写で読者を恐怖に引きずりこもうという点はなんとなくわかるけど、たぶん自分がこういうものを読みなれていないせいだと思うのですが、イマイチ現実感を感じられませんでした。特別怖くもないし、ほかに引きこまれる要素もなく。
ずっとかかえていた謎も、ラストに到達しても解消されるわけじゃなく、いささか拍子抜けするもので、もやもやとしたものが残るだけでした。
落下する夕方 落下する夕方
江國 香織 (1999/06)
角川書店

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梨香は8年いっしょに暮らした恋人の健吾から、突然別れを切り出される。部屋を出ていっても梨香を心配して3日おきに電話をかけてくる健吾。それをこばむこともできず、現実を受け入れられないまま梨香は静かに日々を過ごしていた。
ある日、別れの原因になった健吾の好きな女、華子が梨香の部屋に訪ねて、心ならずも同居することになる。最初はとんでもないと思っていたのになぜか追い出すこともできず、華子の不思議な存在感に引きこまれていく。

この華子という女、最初はすごく不快でイライラしながら読んでいたんですがw、徐々に梨香といっしょに受け入れている自分に気づきました。
「常識」というものがまったくないようで、そうでもないような、なんとも不思議なこのキャラクターを、いとおしくもあり、うらやましくもあり。共感すら持つようになっていきました。
予想通りの結末には、どんでん返しのない失望感より、おさまるべきところへおさまった安堵感の方が多かった気がします。
読み始めて3日目に読み終わったのですが、健吾に別れを告げられる冒頭部分はずっと前の出来事のように感じました。読みながらまさに梨香と一緒に心の旅を経験した気分でした。
エンジェル エンジェル
石田 衣良 (2002/08)
集英社
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掛井純一は夢の中で、見知らぬ二人組みが全裸死体を森に埋めようとしている場面を目撃する。見覚えのあるその死体は実は自分だった。埋められているのが自分なら、今ここにいる自分は何者なんだ? すぐに純一は、殺されて幽霊になったのだと気づく。しかし、殺される前の2年間の記憶がすっぽり抜けていた。
ある日、自分以外の死者、小暮秀夫と知り合いになる。小暮からそれぞれの死者に合った「物」の動かし方があることを教えてもらい、純一は電気の操り方を習得した。それを利用して自分が殺された経緯を探ろうと決意する。

幽霊が主役ということで、ちょっと怖いのかしらん、とややドキドキしながら読み始めたんですが、それは取り越し苦労のようでしたw
純一の生い立ち、父親との関係などのエピソードは胸が痛むというか、読んでいるこちらが暗くなる思いでしたが、話が進むにつれ、幽霊として力をつけていく純一をたくましく感じ、そのへんからおもしろくもなっていきました。
幽霊になってから、一目で好きになった売れない女優が、実は生前の恋人だったと知り、その女性を守るため必死になって犯人と対決するあたりはかなり引きこまれました。